私達の生活では、
さまざまな感情を伴う出来事が
日々起こっています。
人生は悪いことばかりではないのですが、
プレッシャーのかかる仕事や
人間関係の不調など
ストレスを伴う出来事が続くと、
落ち込んだり、
将来に対して不安を感じたりしてしまいます。
このような状態になると
「こころのメタボ」が現れます。
『こころのABC活動』に取り組むと
「こころのメタボ」を小さくして、
明るい気持ちを持ちやすくなります。
**「こころのメタボ」とは?**
いわゆる、うつ気分や
(やる気が出ない、くよくよする、落ち込む、マイナス思考が多い)
不安などの
(先のことが気になる、心配性である、嫌なことを避ける、他人の目が気になる)
気持ちや症状のことです。
こころのメタボが大きくなってくると、
何となくからだがダルくなって、
何もやる気がしなくなります。
**『こころのABC活動』の内容は?**
『こころのABC活動』は、
メンタルヘルスが良好な人、
つまり『こころのメタボ』を
日頃から小さくできている人が、
日常生活で意識して行っていることに
注目しています。
それらは大きく、
A(Act:アクト)、
B(Belong:ビロング)、
C(Challenge:チャレンジ)の
3つに分けることが出来ます。
こころもからだも人とも
活動的になる行動を指します。
こころのアクトとは、
好きな趣味や音楽に興じたり、
好きな本を読むこと、
からだのアクトとは、
運動やスポーツだけでなく
庭仕事や家事を
積極的に行って
からだを動かすこと、
人とのアクトとは、
友人や家族とおしゃべりしたり、
長電話することなどです。
これらのアクトは、
多くの人にとって、
よい感情、
つまり「よいことがあった」という
報酬を得やすい行動なのです。
趣味の会、食事会、
友人との会、スポーツの会など、
何かの組織や同好会など、
正式な会ではなくても
集まりやクラブに加入し、
そこに自分のアイデンティティを意識したり、
帰属感をもったりすることです。
組織や会に参加すると、
周囲の人からサポートを得やすくなります。
困っている友人の相談にのる、
ボランティア活動をする、
動植物の世話をするなど、
何かに献身することです。
また、目の前でできる新しい挑戦、
たとえばウクレレなど
初めての楽器を習い始めたり、
新しい勉強を始めるなど、
無理のないチャレンジをすることも含みます。